シニア世代の衣類の困りごとをサポートする機能的な「留め具」

シニア世代の衣類の困りごとをサポートする機能的な「留め具」
加齢とともに、体型や身体機能は少しずつ変化をしていきます。


気がつけば、この間までラクに出来ていたことがし辛くなったり、時間が掛かるようになったりということがあります。


例えば・・・

着替えの際に、視力の衰えから小さいボタンが留め辛く感じたり

指先の感覚が鈍くなり、細かい作業がし辛かったりという風な具合です。

そんな時、衣類にちょっとした工夫が凝らされていたら、とても助かります。

今回は、高齢者用の肌着や下着がどのような工夫がされているか、その中でも「留め具」について触れていきたいと思います。


1.大きめボタン


ボタン留めはできるけれど、最近つかみにくくなったな・・・と感じる方に

ボタンの大きさを通常よりも少し大きくすることで、ボタンをつかみやすく脱ぎ着がラクになります。

ちょっとしたことですが、これだけでラクに感じるんですよ。


2.斜めボタンホール


ボタンホールを斜めにすることで、片手でも留め外しがラクになります。

商品によっては、「大きめボタン」と「斜めボタンホール」の両方が組み合わさったものもございます。

両方の組み合わさると、さらに留め外しのラクさがバージョンアップ!


3.スナップボタン


ここで用いられるスナップボタンは、金属製のバチッ!と留まるものではなく、

力を掛けずに引っ張るだけで外れる仕様のものです。

留める時は、パチンとあわせるだけ、外す時は引っ張るだけ。

指に力が入らないシニア世代がラクに留め外しが出来ます。


4.ワンタッチテープ


一見すると普通のボタンの衣類ですが、ボタンの裏側がワンタッチテープ仕様になっておりますので、留め外しが簡単にできます。

介助する方もされる方も負担が減って大変重宝する仕様です。

使い方は、面ファスナー部分を合わせるだけで留めるのが簡単です。

飾りボタンが表に付いているので、他からワンタッチテープ仕様を分からないのもいいですね。


5.隠れファスナー


ボタンの留め外しがし辛くなってきたな、と感じたら・・・

ボタンの裏側がファスナー仕様になっておりますので、苦手なボタン留めをしなくても脱ぎ着が簡単にできます。


6.ロングファスナー


シャツやブラウスのように、前開きの衣類は脱ぎ着がラクにできます。

しかしながら、Tシャツやトレーナーなど、かぶって脱ぎ着をする衣類は、肩が上がりにくいと辛いです。

そういった時、ロングファスナー仕様ですと首回りが大きく開きますので、ラクに脱ぎ着が出来ます。

また、ロングファスナータイプですと、下から着ることも出来て便利です。

ファスナー合わせをしなくてもいいのも助かります。



このように様々な工夫がなされているのがシニア世代の衣類です。

一度使ってみると、離せなくなってしまうと思いますので、是非取り入れてみて思います思います。


そして・・・
高齢者、シニアと謳っていても、

怪我で手が上がりづらいなどの理由から、脱ぎ着が大変、

入院用の肌着に迷ったら

高齢者用の肌着は、かなり機能的に優れておりますので、シニア世代以外の方にも重宝していただけると思います。