高齢者は、ボタン留めが苦手・・・

高齢者は、ボタン留めが苦手・・・
高齢者になると、ボタン掛けに苦労するようになる方も多くいらっしゃいます。

日常でよく行っているボタン掛けという動作を、どうして苦手になってしまうのでしょうか・・・

1.高齢者がボタン掛けが苦手な理由



高齢者の方が、ボタン掛けが苦手になってしまうのには理由があります。

1-1. 視力の衰え

 

老眼が進んでくると、近くの物が見えづらく、ぼやけて見えてしまいます。

また、老眼だけではなく、乱視も一緒になっていれば余計に見づらくなってしまいます。

実際に私の家族も老眼が原因で、ボタン掛けだけに限らず、近くの細かい作業にはもたついて時間が掛かることがよくありました。

1-2.老化



体力や筋力、筋肉量、骨密度などの身体機能の衰えにより、バランス能力の低下、巧緻性の低下などが起こりることで、ボタン掛けが困難になる症状が現れます。

1-3.生活習慣病・心臓疾患・血液疾患、神経系の疾患、精神疾患など



それぞれの疾患がある場合、細かな作業が出来なることが症状として現れる場合があります。

もし、しっかりと出来ていたボタン掛けなどの細かな作業が、急に出来なくなった場合、何か隠れた疾患があるかもしれませんので要注意です。

1-4.薬の副作用



抗がん剤など、薬剤によっては投与したり服用を続けている場合、指先がしびれたような感じがするなど、副作用として現れる場合があります。

薬の副作用が原因の場合は、高齢者に限らず症状が現れます。

1-5.認知症



高齢者が、ボタン掛けをしようとしないでぼんやりしている、という場合には認知症も疑われるようです。

様子を観察してあげ、心配な場合は医師に相談をすると安心です。

2.高齢者がボタン掛けをしやすくする対策



高齢者がボタン掛けをしやすくする対策として、一番取り入れやすい方法は、ボタンを工留めやすいように衣類に工夫をしたり、ボタン掛けをしなくても良い衣類を用意することです。

2-1.大きめのボタン



視力の衰えでボタンが掛けづらい場合、ボタンを大きめな物にすることで、掛けやすくなります。

また、写真のようにボタンホールが斜めになっていると、さらにボタンが掛けやすくなります。

2-2.プラスティックホック



金属製のホックは、以外と力が要りますので、苦手な高齢者も多くいらっしゃいます。

プラスティック製に交換するだけで、作業がとても楽になります。

2-3.ワンタッチテープ



ボタン掛け自体が苦痛な場合、ボタンやホックの代わりにワンタッチテープの衣類を使うことで、衣類の脱ぎ着が簡単に行えるようになります。

以上の工夫をすることで、格段に作業が楽になります。

手先が器用な方は、ご自身で衣類や下着のリフォームをすることが出来ますが、そうでない場合、高齢者専用の肌着や介護肌着を取り扱っている業者で販売をしております。

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