UVカットとはどのような加工?

UVカットとはどのような加工?
夏になり、日差しがきつくなりますと、日焼けによる肌へのダメージが気になります。


太陽光には可視光線、赤外線、紫外線が含まれます。

なかでも紫外線による肌へのダメージは、シミ、シワ、老化だけではなく、皮膚がんの原因にもなりますのでUVカット加工が施された商品を身につける方も多くなっているのではないでしょうか。

UVカットとは、太陽光を遮る機能を持たせることです。

UVカットというと化粧品のイメージがありますが、化粧品だけではなく、衣類、日傘、帽子、インテリア用品など様々なものに使われています。

では、繊維のUVカットとはどのような加工を施しているのでしょうか。


(生地に後化工を施す)

天然繊維は、出来上がった生地に紫外線吸収剤をつけることで、UVカット機能を付与する方法が主流です。


(繊維に微粒子を練り込ませる)

代表的な加工は、酸化チタンや特殊セラミックの微粒子を繊維の中に練り込む方法です。

酸化チタンや特殊セラミックは、紫外線を吸収・乱反射させる効果がありますので、繊維に練り込むことで肌に達する紫外線量を抑えることができます。

この方法は、天然繊維の後化工を施す方法よりも、吸収剤が取れにくく、毎日使用しても効果が長持ちすることがメリットといえます。


(糸に加工を施して光を反射させる)

糸に微粒子を練り込み、糸の断面形状を変えることでUVカットの性能をさらに高めた素材もあります。

糸の断面を、太陽光が乱反射するような形状に変えることで、紫外線の透過量を減らすことができます。


他にもメーカーによって、無機微粒子を用いずに使う素材を工夫することで、UVカット機能を繊維に付与したものも開発がされています。


以上が、主なUVカット加工の手法です。

UVカットを施された素材を身につけることで、肌に感じる太陽光の日差しの暑さも軽減することが出来ますので、暑い夏には上手く取り入れて少しでも快適に過ごしていきたいですね。